Search Consoleの「リンク」レポートでは、自分のサイト内の内部リンクと、別サイトから受けている外部リンクを確認できます。
ただし、リンク数が多いページほど優れている、外部リンクが少ないから評価されない、と単純には判断できません。レポートは全リンクの一覧ではなく、Googleが検出したリンクのサンプルです。見るべきなのは、公開した重要ページへ適切な導線があるか、リンク元とリンク先の内容が合っているかです。
この記事では、リンクレポートの各項目を確認し、内部リンクの不足や不自然なリンクを切り分ける手順を整理します。
結論:リンク数を競わず、重要ページへの経路を確認する
最初に見る順番は次のとおりです。
- 検索流入を得たい重要ページを数件決める
- そのページに内部リンクがあるか確認する
- どのページからリンクされているか開く
- アンカーテキストと前後の文脈を確認する
- 外部リンク元とリンク先の組み合わせを見る
- 実際の公開ページでリンクが残っているか確認する
リンクレポートだけで順位変動の原因を断定しません。ページの登録状況はURL検査、検索結果での表示は検索パフォーマンス、サイト全体の発見状況はサイトマップとページインデックス登録レポートで確認します。
リンクレポートで確認できる4つの項目
レポートは大きく内部リンクと外部リンクに分かれます。
| 項目 | 確認できること |
|---|---|
| 外部リンク・上位のリンクされているページ | 別サイトからリンクされている自サイトのページ |
| 上位のリンク元サイト | 自サイトへリンクしている外部サイト |
| 上位のリンク元テキスト | 外部リンクに使われている主な文字列 |
| 内部リンク・上位のリンクされているページ | 自サイト内から多くリンクされているページ |
URLを選択すると、どのページやサイトからリンクされているかを掘り下げられます。件数だけを見るのではなく、リンク元とリンク先を組み合わせて確認します。
レポートは全リンクの一覧ではない
Googleのリンクレポートでは、表示データについて次の注意点が案内されています。
- サイト内ページは正規URLごとにまとめられる
- 同じリンク元URLから同じリンク先URLへの重複リンクは統合される
- 画面上の表は最大1,000行に制限される
- レポートは内部リンクと外部リンクのサンプルであり、全件を網羅しない
- 削除済みのリンクや、すでに存在しないページが残る場合がある
- リンクにnofollowが付いているかは表示されない
そのため、レポートに出ないリンクを「存在しない」とは断定できません。逆に、表示されているリンクが現在も公開ページに残っているとも限りません。
重要なリンクは、リンク元ページを開いて現在の状態を確認します。
内部リンクは重要ページから点検する
内部リンク一覧を上から眺めるだけでは、修正対象を決めにくくなります。先に、サイト内で重要なページを選びます。
- ホームページ
- 問い合わせやプロフィールなどの主要固定ページ
- 検索流入を狙う記事
- 読者を次の行動へつなぐまとめ記事
- 更新した記事
- カテゴリの入口になる記事
これらのページが、関連する別ページからリンクされているか確認します。
Googleのリンクに関するベスト プラクティスでも、関心のあるすべてのページに、同じサイト内の少なくとも1ページからリンクすることが推奨されています。
内部リンクが少ないページを見つける
内部リンク数が少ないこと自体が問題ではありません。公開直後の記事や、特定の読者だけに必要な固定ページは、リンク数が少なくなることがあります。
確認するのは、重要なのに入り口がないページです。
- 公開したが、既存記事から一度も紹介していない
- カテゴリ一覧からしか到達できない
- 古い記事を更新したが、新しい関連記事からリンクしていない
- まとめ記事を作ったが、個別記事から戻るリンクがない
- URLを変更した後、内部リンクが旧URLのままになっている
該当する場合は、内容が近い既存記事へ自然な導線を追加します。全記事から一律にリンクする必要はありません。
内部リンクが多いページも目的を確認する
ホームページ、カテゴリ、プライバシーポリシー、問い合わせページは、メニューやフッターからリンクされるため件数が多くなりやすいページです。
リンク数が多いから検索で高く評価されているとは限りません。サイト共通部分のリンクが積み上がっているだけの場合があります。
確認する点は次のとおりです。
- 本文中の文脈に合ったリンクか
- メニューやフッターの共通リンクか
- 読者が次に読む意味のあるページか
- 旧URLや重複URLへ向いていないか
- リンク先が404やリダイレクトになっていないか
重要ページでも、関連の薄い場所から機械的にリンクを増やす必要はありません。
アンカーテキストはリンク先の内容を具体的にする
アンカーテキストは、画面上に表示されるリンクの文字です。「こちら」「詳しく見る」だけでは、リンク先の内容が分かりません。
たとえば、サイトマップの記事へつなぐなら、次のように書きます。
- 分かりにくい:詳しくはこちら
- 分かりやすい:Search Consoleにサイトマップを送信する方法
具体的で短く、リンク元の文章とリンク先の内容に合う言葉を使います。検索語を不自然に詰め込んだ長いアンカーテキストにする必要はありません。
画像をリンクにする場合、Googleは画像のalt属性をアンカーテキストとして利用します。画像の役割とリンク先が分かるaltを設定します。
Googleがたどれるリンク形式か確認する
見た目がリンクでも、Googleが安定してたどれる形式とは限りません。
基本は、href属性を持つ<a>要素です。
<a href="https://example.com/page/">ページ名</a>
クリック時のスクリプトだけで移動する要素や、実際のURLへ解決できない記述は避けます。WordPressの通常のリンク機能を使っていれば、多くの場合は<a href>として出力されます。
動的に生成したリンクがある場合は、URL検査でレンダリング後のHTMLを確認します。詳しい確認手順はSearch ConsoleのURL検査の使い方で整理しています。
外部リンクは「どこから、どこへ」を見る
外部リンクでは、リンク元サイトの件数だけで判断しません。次の組み合わせを確認します。
- どの外部サイトからリンクされているか
- 自サイトのどのページへ向いているか
- どのようなアンカーテキストが使われているか
- リンク元ページとリンク先の内容に関連があるか
- リンク元ページが現在も公開されているか
同じサイトから多数のリンクがあっても、サイト共通のフッターや一覧ページから繰り返しリンクされている場合があります。逆に、一つのリンクでも、テーマが近い記事から具体的に紹介されていれば読者の入口になります。
見覚えのない外部リンクを見つけた場合
知らないドメインが表示されても、それだけでサイトに問題が起きたとは判断しません。
まず、リンク先が自分のどのページか確認します。可能ならリンク元ページを開き、実際にリンクがあるか、内容が関連しているかを見ます。レポートには過去に検出したリンクが残る場合があるため、現在の状態と違うこともあります。
リンク元サイトの名前だけで、安全・危険、良質・低品質と断定しません。順位下落や手動による対策の通知など、別の根拠がない状態で慌てて操作する必要はありません。
外部リンクの増減と検索成果を分けて見る
外部リンクが増えた日と、検索表示が増えた日が近くても、因果関係はリンクレポートだけでは分かりません。
検索成果は、検索パフォーマンスでページ、検索語、表示回数、クリック、掲載順位を確認します。記事公開後にSearch Consoleで見る5項目も合わせて使います。
リンクは、新しいページを見つける経路や、ページの関連性を理解する材料になります。しかし、コンテンツの内容、検索意図との一致、登録状況なども別に確認する必要があります。
リンクレポートとページインデックス登録を組み合わせる
重要記事の内部リンクが少なく、インデックス未登録になっている場合は、次の順番で確認します。
- 公開URLが200で表示されるか
- noindexやrobots.txtの制限がないか
- canonicalが正しいか
- サイトマップに正規URLが含まれるか
- 登録済みの関連記事から内部リンクがあるか
- URL検査で現在の状態を確認する
内部リンクだけを増やしても、noindexやcanonicalの不一致は解消しません。ページインデックス登録レポートの見方で未登録理由を先に切り分けます。
リンクデータをエクスポートする
リンクレポートはCSVやGoogleスプレッドシートへエクスポートできます。画面の表は最大1,000行ですが、外部リンクのエクスポートでは「最新のリンク」「その他のサンプルリンク」をそれぞれ最大100,000行まで取得できます。
エクスポート後は、次の列を追加すると確認しやすくなります。
| 追加する列 | 記録する内容 |
|---|---|
| 重要度 | 高・中・低 |
| 現在の状態 | 有効・削除済み・確認不可 |
| リンク先 | 正規URL・旧URL・404 |
| 関連性 | 高い・低い・不明 |
| 対応 | 変更なし・内部リンク追加・URL修正 |
数字を保存するだけではなく、どのURLを確認し、どう判断したかを残します。
月1回の確認手順
- 重要ページを5〜10件選ぶ
- 内部リンク元を確認する
- リンク元ページを実際に開く
- アンカーテキストと文脈を見る
- 404・旧URL・リダイレクトを確認する
- 外部リンク元とリンク先を数件確認する
- 新しく検出された外部リンクを必要に応じて出力する
- 修正したURLと日付を記録する
毎回すべてのリンクを追う必要はありません。重要ページと変化のあった箇所に絞ります。
よくある質問
Q1.内部リンク数が少ないページは評価が低いですか?
リンク数だけでは判断できません。重要ページが関連する別ページから見つけられるか、アンカーテキストと文脈が自然かを確認します。
Q2.リンクレポートに表示されないリンクは無効ですか?
いいえ。レポートは全リンクを網羅せず、サンプルが表示されます。重要なリンクは公開ページ上の存在とリンク先を直接確認します。
Q3.外部リンクが多いほど検索順位は上がりますか?
件数だけで順位は決まりません。リンク元との関連、リンク先の内容、ページの登録状態、検索意図との一致などを分けて確認します。
Q4.削除されたリンクがレポートに残っています
Googleが過去に検出したリンクが残る場合があります。リンク元ページを開き、現在の状態を確認します。レポートの更新まで時間がかかることもあります。
Q5.内部リンクを追加したのに表示されません
追加後にGoogleがリンク元ページを再クロールしていない可能性があります。公開ページのHTMLにリンクがあるか確認し、重要ページならURL検査で最終クロール日時を見ます。
まとめ:リンク元とリンク先の関係を確認する
Search Consoleのリンクレポートは、リンク数の順位表ではありません。重要ページへの経路、リンク元とリンク先、アンカーテキスト、現在の公開状態を確認するために使います。
内部リンクでは、重要ページが孤立していないかを見ます。外部リンクでは、どのサイトからどのページへリンクされているかを確認します。件数が多い、少ないだけで良し悪しを決めません。
レポートはサンプルであり、過去のリンクが残る場合もあります。URL検査、ページインデックス登録、検索パフォーマンスと役割を分け、実際の公開ページを確認してから修正対象を決めます。








