「公開済み」と表示されても、サイト全体の公開準備が終わったとは限りません。スマートフォンで横にはみ出す、問い合わせが届かない、検索向けの設定が残っている。こうした問題は、公開ボタンを押した後に初めて見つかります。
公開前チェックは、完璧なサイトを作るための試験ではありません。読者が迷わず読めるか、運営者に連絡できるか、公開したURLを後から確認できるかを確かめる短い工程です。
この記事では、1時間を目安に、サイト全体を一周する順番を整理します。サイトの規模やフォームの数に応じて、時間は調整してください。
まず「公開完了」の条件を5つに分ける
チェックを始める前に、公開完了を次の5つに分けます。
- 読める:タイトル、見出し、画像、本文が崩れていない
- たどれる:ホーム、カテゴリ、記事、固定ページを移動できる
- 送れる:問い合わせや必要なフォームが動く
- 探せる:公開するページが検索向け設定で隠れていない
- 戻せる:変更内容とバックアップを記録している
この5つを分けると、「記事が表示されたから全部終わり」という勘違いを防げます。
0~15分:ホームページと主要ページを読む
最初の15分は、サイトの入口から確認します。ログイン中ではなく、できればログアウト状態の公開URLを開きます。
- サイト名と説明が、実際のテーマと合っている
- 初めて来た人が、何のサイトか数秒で分かる
- 主要カテゴリへのリンクがある
- 「このサイトについて」「問い合わせ」「プライバシーポリシー」へ移動できる
- 最新記事や入口記事のタイトルが途中で切れていない
- ヘッダー、本文、フッターの文字が重なっていない
ホームページの扱うテーマとカテゴリ導線を整える方法は、関連記事のメディア設計図の作り方でも確認できます。
15~30分:スマートフォン幅と画像を確認する
次の15分は、画面幅を変えて表示を見ます。スマートフォンで起きる問題は、パソコンだけでは見つかりません。
- 本文が画面からはみ出していない
- 表やコードが横スクロールできる、または読みやすく折り返される
- ボタンやリンクが指で押せる間隔になっている
- アイキャッチと本文画像がぼやけていない
- 画像に代替テキストがある
- 見出しの順番が視覚的にも意味的にも自然になっている
画像を確認するときは、表示だけでなく、読み込みに失敗した場合も想像します。装飾画像に説明を詰め込むのではなく、記事の理解に必要な情報だけを代替テキストに残します。
30~42分:リンクとフォームを実際に使う
リンクは、URLが書かれているだけでは十分ではありません。実際にクリックして、意図したページへ移動することを確認します。
- ロゴからホームへ戻れる
- カテゴリ一覧から記事へ移動できる
- 記事内の関連記事が404になっていない
- 外部リンクが別のページへ変わっていない
- 問い合わせフォームをテスト送信できる
- 送信後の完了画面と受信メールを確認できる
- メールアドレスや返信先の入力欄が正しい
フォームは、送信できても受信できないことがあります。テスト送信では、送信者側の表示と受信側のメールの両方を見ます。
固定ページの役割や問い合わせ導線は、関連記事の固定ページの作り方で整理できます。
42~52分:検索向けの公開状態を確認する
次に、検索エンジン向けの状態を確認します。ここで見るのは、順位を上げる裏技ではなく、公開したいページが誤って隠れていないかです。
- 公開URLがHTTPSで表示される
- canonicalが、そのページの代表URLを指している
noindexなど、意図しない非表示設定がないog:urlが公開URLと一致しているog:imageが存在する画像を指している- XMLサイトマップがサイトの公開URLを案内している
- サイトマップには、検索結果に出したい正規URLを入れている
Googleは、サイトマップに検索結果へ表示したいcanonical URLを含める考え方を案内しています。Google Search Centralのサイトマップガイドを参照し、サイトの規模に合う確認方法を選びます。
なお、サイトマップを送信したことは、検索結果への掲載や掲載順位を保証しません。公開後は、Search Consoleなどでクロールやインデックスの状態を別に確認します。
52~60分:記録してから公開する
最後の8分は、確認結果を残します。
- 確認したURLと日時
- 表示を確認した端末や画面幅
- フォームのテスト送信日時
- 直した箇所と、まだ確認できていない箇所
- バックアップの保存場所
- 公開担当者と、公開後に再確認する日
不具合が見つからなかった場合も、「問題なし」と記録します。何も残さないと、後で同じ確認を繰り返すことになります。
公開後にも確認する項目がある
公開前チェックで確認できるのは、その時点の表示です。公開後にキャッシュ、メール受信、検索エンジンのクロール状況が変わる場合があります。
公開後は、次のタイミングで再確認します。
- 公開直後:ホーム、主要記事、フォーム
- 翌日:画像、リンク、メール受信
- 1週間後:検索への登録状況と、読者が次に進む導線
- 1か月後:古い情報、問い合わせ内容、離脱しやすいページ
記事単体の公開確認は、AIで記事を作っても公開完了ではないにもまとめています。サイト全体の確認と使い分けてください。
まとめ:公開前チェックは不安を減らすための記録
公開前の1時間で見るべきなのは、設定項目の数ではありません。読める、たどれる、送れる、探せる、戻せるという5つの条件です。
ホームページ、スマートフォン表示、リンク、フォーム、検索設定、バックアップを順番に確認し、日時と結果を残す。これだけでも、公開後に「どこまで見たか分からない」状態を減らせます。

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