記事が増えるたびに新しいカテゴリを作ると、1記事しかない一覧が並びます。反対に、すべてを「ノウハウ」へ入れると、読者は次に読む記事を探せません。
カテゴリは、運営者の整理箱であると同時に、読者の案内板です。WordPressでも、カテゴリは関連する投稿をまとめ、閲覧者が同じテーマの記事を見つけやすくする仕組みとして説明されています。
ここでは、立ち上げ時にも、記事が増えた後の見直しにも使える7つのルールを整理します。
ルール1.読者の作業か悩みで分ける
カテゴリ名は、社内の担当部署ではなく、読者が探す言葉に寄せます。
たとえば「制作部」「運用部」では、何が読めるか分かりません。「YouTube・動画」「記事・SEO」「メディア構築」なら、扱う作業を想像できます。
カテゴリ名だけを並べ、初めて来た人が各一覧の中身を説明できるか試します。
ルール2.立ち上げ時は4~7個を目安にする
4~7個は検索エンジンの決まりではなく、少人数運営で境界を管理しやすくするための実務上の目安です。
カテゴリが多いと、どこへ入れるか毎回迷います。少なすぎると、一つの一覧に関係の薄い記事が集まります。まず大分類を作り、記事が十分に増えてから子カテゴリを検討します。
ルール3.一つの記事に主カテゴリを一つ決める
WordPressでは一つの投稿を複数カテゴリに入れられます。しかし、毎回複数を選ぶと、各カテゴリ一覧が似た顔ぶれになり、分類の意味が弱くなります。
原則として「この記事の主な読後行動は何か」で主カテゴリを一つ決めます。どうしても二つにまたがる場合は、本文中の内部リンクやタグで補います。
ルール4.カテゴリ同士の境界を一文で書く
似たカテゴリは、含めるものと含めないものを決めます。
例:
- メディア構築:サイトを始める前後の設計、固定ページ、公開準備
- AI編集部・運用:稼働中のメディアで企画から公開確認まで回す工程
- 記事・SEO:個別記事の作成、更新、検索導線
同じ記事が二つの説明に同じ強さで当てはまるなら、カテゴリ名か境界を直します。
ルール5.記事が3本未満のカテゴリは作成を急がない
これもシステム上の制限ではなく、一覧ページを空に近い状態にしないための運用ルールです。
新カテゴリの候補が出たら、まず3~5本の記事案を書き出します。1本しか思いつかない場合は、既存カテゴリへ入れるか、単発記事として扱います。
一方、既存カテゴリに20本、30本と集まり、読者の目的が複数に分かれるなら、分割を検討します。
ルール6.カテゴリとタグの役割を分ける
カテゴリはサイトの大きな棚、タグは複数の棚を横断する目印です。
たとえばカテゴリが「YouTube・動画」「記事・SEO」で、タグが「ChatGPT」「WordPress」「公開前チェック」なら、テーマをまたいで関連情報を探せます。
ただし、タグを記事ごとに思いつきで増やすと、1記事だけのタグ一覧が大量にできます。再利用する見込みがないタグは作らず、表記揺れも避けます。
WordPress公式では、カテゴリに名前、slug、親子関係、説明を設定でき、カテゴリを開くと所属記事のアーカイブが表示されると説明しています。仕様はPosts Categories screenで確認できます。
ルール7.変更前にURLと内部リンクを点検する
カテゴリ名の表示だけを変えるのか、slugも変えるのかで影響は違います。
slugを変えるとカテゴリURLが変わります。変更前に、次を確認します。
- ヘッダーやトップページからのリンク
- 記事本文中のカテゴリリンク
- 検索エンジンに認識されている旧URL
- リダイレクトの有無
- canonicalとXMLサイトマップ
見た目だけ直ったと判断せず、旧URLと新URLを実際に開きます。
迷ったときの判定表
新しい記事案が出たら、次の順番で判定します。
- 既存カテゴリの説明に当てはまるか
- 読後の主な行動は何か
- 同じテーマの記事を今後3本以上作れるか
- 新カテゴリを作ると既存カテゴリとの境界が曖昧にならないか
- 一覧ページを読者の入口として育てられるか
3と5が「いいえ」なら、新カテゴリを作らず既存カテゴリで始めるほうが安全です。
メディア実務に「メディア構築」を加える場合
現在のメディア実務には、運用開始後のAI活用、動画、記事更新、SNS再編集、検証の記事があります。一方、立ち上げ前後の設計をまとめる棚がありません。
そこで「メディア構築」を追加し、まず次の3本を置くと、カテゴリの役割を示せます。
- 個人メディアの作り方
- メディア設計図の作り方
- 記事カテゴリの決め方
その後は、必要な固定ページ、WordPress公開前チェック、初期10記事の決め方、問い合わせ導線などを追加できます。
既存記事との重複は、公開前に「AIで作った記事、更新する?増やさない?」の判断基準で確認できます。
まとめ:カテゴリは記事数より「次を探せるか」で判断する
カテゴリ設計の目的は、分類を細かくすることではありません。読者が今いる記事から、次に必要な記事を見つけられることです。
読者の作業で分ける、境界を一文にする、主カテゴリを一つ決める、少数記事の棚を乱立させない。この4点を守るだけでも、記事が増えた後の整理はかなり楽になります。

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